スポーツアロマと、リンパマッサージの違いは??
というご質問をたまに受けるのですが、いつも困ってしまいます。なぜ困るかというと大抵の人が仰る「リンパマッサージ」は間違ったものだからです。
なのでこのような質問があった時にリンパマッサージという名前の強くて痛いくらいの圧のマッサージの事を仰っていますか?
それともリンパドレナージュと言ってなでる程度の圧でリンパの流れを促すものと比べていますか?と伺います。
残念ながらほとんどが前者で、それだけ強く圧をかければ、筋肉まで圧が届いていますよね。じゃあリンパは?とお話しをするので、今日はそのお話し。
まずリンパは体のどこにあるのか。知っていますか?
首や鎖骨あたり?と思っている方と多いかと思います。でもそれは大きな誤解!
リンパは草木の根っこのように全身に広がっており、目には見えないほどの細い管が、皮膚のすぐ下を通っているのです。おや?そんな浅いところを流れているんだ。と思った方!!
正解です。皮膚を動かすような圧感であればリンパが流れます。
リンパの役割
そんなリンパの役割とは、一体何なのでしょうか?
リンパと静脈は体内の水分を回収していますが、血液循環に入ってはいけない老廃物や細菌類はリンパが引き受けます。
ひざ裏やそけい部などにあるリンパ節という部分で、関所のようにその老廃物などをろ過しているのです。
リンパはとても細く、その中を水分が流れていくのですが、この流れが滞ると体に様々な影響が出ます。
リンパや静脈に回収されなかった水分がたまるのが原因でむくみが起こります。
リンパ管は動脈と違い筋肉からの収縮がないと、リンパは水分を押し戻せません。デスクワークなどで足を動かさない女性にむくみが多いのはそのためです。
またリンパの流れが悪いと老廃物のデトックス効果が低くなり、顔のくすみやクマの原因にもなります。全身に関係するものなので、流れを良くしたい!と思う方が多いでしょう。
リンパの流れは血液の流れよりゆっくりと流れます。皮膚のすぐ下にあるリンパ管の先端から、出口である鎖骨付近に至るまで半日から約一日もかかるのです。ではとうしたらリンパが良く流れるのか。
・体が横になっている時にリンパはよく流れる・・・リンパ管の先端から鎖骨付近までリンパを流すには、寝ている姿勢が一番流れやすいです。
・外側からのサポートでより流れがスムーズに・・・足の筋肉を動かしたり、マッサージをしたり、着圧ソックスを利用したりしてリンパの流れを促進しましょう。
そして大事なこと!!!
まずはストレッチや関所となる関節部分を少し動かし(足首を回したり)た後、マッサージ自体はそっとなでるような圧で行ってください。
どうしても圧が入りやすい人はオイルを使用するとやりやすいです。
何故日本ではリンパマッサージ=強圧のマッサージになったかというのは私にはわかりません。
ただこうしてブログを書くのは、リンパ浮腫などの方にご相談を頂くからです。
足が浮腫みやすい程度の方であれば何をしても問題ないかと思いますが、このような原因があって身体が浮腫む方が、「リンパ滞ってますねぇ」という安易な言葉と共に傷つけられかねないと思い、正しい情報を発信したくブログに書いております。
という事で結論、スポーツアロマとリンパマッサージは狙っているところが筋肉とリンパなので、圧も目的も手技も違います!!
しっかりご自身の目的にあったケア方法にであえますように。
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