良く聞かれるご質問です。
結論から言うと「スポーツアロマ=強いトリートメント」ではありません。
いまだに、スポーツ選手は筋骨隆々だから、ボディケアはそれに対応できるような力強いケアを。と言われる方もいらっしゃるのが事実です。またアスリートご本人も、強くて痛いマッサージや手技療法が「効いている」と思う方も少なくありません。
ですが、私が聞かれた時は「スポーツ選手だからといって競技や人種などで様々違いがあるので、必ずしも強いケアが必要ではありませんし、次の日、身体がだる重くなるようなケアが正しいわけではありません。その人にあった圧でケアをします。」とお答えします。
選手にとって安心材料になるなら、希望されれば必要を越えた力を使いケアをする場合もありますが、試合前などは極力ダメージを少なくする為に適度な圧に留めます。
またスポーツアロママッサージは必ずオイルを使いますし、協会(日本スポーツアロマトレーナー協会)のスポーツアロママッサージはスウェディッシュマッサージがベースですので、しっかり触るべきポイントを正しい手技で触ると、びっくりするくらい強い圧はいりません。しっかり筋肉に届く触り方と触るべき方向等を考慮した手技と理論からなるものです。
特にスポーツアロマというくらいですからスポーツをしている方々のケアな訳ですが、スポーツをしているアスリートは脂肪も少ないので、強すぎる圧は必要ありません。「スポーツ選手だから強い圧・スポーツアロマは力強い」という言葉には何の根拠もありません。
同じようにリンパが詰まっているのでリンパ節をぐりぐりと冷や汗がでるくらい押し続けたり、強圧のマッサージを。という店舗やセラピストもいますが、それも私にはよくわかりません。
医療的ケアとしてのリンパドレナージュは、リンパを流す為に、強い圧を加えません。
これが何故起こるかというと、きっと解剖学だけ学んでいるからなのかな。と思います。
そこにどのような筋肉や組織があるか。を学ばれているセラピストさんは近年は非常に増えて来たように思います。
ただ、その筋肉がどのように作用するのか、またリンパや神経、靭帯、筋膜などがどのような意味を持ち、連携して働いているかまで学ぶ事がなく一部を学んで、ケアにあたるのでこのような間違いになるのだと思います。
人の身体をケアするのに解剖学、しかも筋肉名やそれぞれの場所だけの理解では足りず、様々な身体のしくみも踏まえてケアをしなければなりません。
(講座でここまでお伝えすると講座時間がかなり長時間になってしまうので、私の授業でもここまではお伝えしませんが、それでもスクールの先生方はそれを理解し考えねばと思います)
今までは、私が全てでも、絶対正解でもないので国家資格を持っているからと言って他人を批判する事はせず、あまりこう言った事は言ってきませんでしたが、
状態が悪くなって私の鍼灸サロンにお越しになる方が年々増え、また間違えた情報を発信している方々の言動を鵜呑みにしている方が多くなっている事を感じているので、あまりに基礎と実践のない私の大切なクライアントの方々を傷つけるような情報には、違うよ。という発信をしていかなければ。と思っています。
間違ったケアは選手生命を短くしてしまう事もあるのです。
例え、アロマセラピーが医療ではない、もしくはアロマセラピストで治療をしているわけではないとは言え皮膚を介しその刺激を脳へと伝える施術をしている以上、そこは真摯に取り組む勉強が必要です。
話が脱線しましたが、競技により、また人種により多少の違いはあれど、筋肉にまでしっかり圧が届けば、必ず身体は反応しますので、
もしこれをお読みの方で既にアロマセラピストなどのお仕事をしている方がいれば、手をお相手の筋肉にしっかり密着する事。をまずしましょう。
アロマセラピーやオイルマッサージの心地よいケアを忘れずにケアをする事を大切にしてください。
またそれでも強い圧をお好みであれば、基材を変えて見ましょう。基材自体が重いテクスチャーであれば、受け手の感覚も変わってきます。
誰でも誰かを傷つけたくて、各種ボディケアをしている方はいないはず。
しっかりした技術と、理論を学びたければ実際に選手のケアをした事がある先生に学んでください。そう言った方はたくさんではないかもしれませんが必ずいますので。
そして、もし私の授業を受けたいと思う方は是非スポーツアロマスクールイアモーラへお越しください。
名古屋のアロマスクールとして今年開業したばかりですが、スポーツアロマのサロンを経営して10年以上、専門学校やアロマスクールでの講師も10年以上していますので、名古屋のアロマスクールとしては新しいですが、安心してご受講いただけるよう頑張ります。
また授業は座学2日、実技7日ですが医療従事者・及びATの方は座学1日免除です。
他のブログにも書いていますが、確かな技術をもって、みんなで一緒に活動したりなども考えていますので、是非公式LINEからお気軽にお問い合わせください。
Comments