アスリートにアロマを使用する場合や、スポーツコンディショニングとしてトレーナーさんやセラピストさんがケアをする際にアロマを利用する事はSNS等で目にする事が増えてきました。
それ自体は非常に喜ばしい事です。
スポーツアロマの第一人者である神崎先生が「スポーツアロマ」として選手ケアにアロマを使用しだした頃は20年以上前。
たまにそれぐらいからやってます。という投稿を見たりしますが、全く別物。
スポーツをしている方々にアロマセラピートリートメントをする事も、スポーツマッサージの滑剤としてオイルを使う事もどちらも私が考える「スポーツアロマ」とは違います。
選手みずからが選択して気に入ったケアであれば別にエステでもよいのです。
ただスポーツアロマトレーナーとしてアスリートにアロマを使う事がどのように身体に作用するのか。と、選手を取り巻く様々な環境をしっていなければなりません。
そんな中で大事な事はドーピングについてです。
今年から国体でもアンチ・ドーピング教育が義務化されました。
将来日本のスポーツを担う可能性がある学生さんのうちから教育をしていくことは非常に大切な事です。
メジャーな競技大会でその競技の記録の公平さを保つ為、また選手の健康を守る為にドーピングコントロールを実施する世界的な流れに合わせ日本最大の競技大会である国体でもドーピング検査が行われるようになりました。
詳細は日本スポーツ協会のHPをご覧ください。
ドーピング禁止物質というのは世界共通、WADAという機関で決められていますがアスリートは自分が体内に取り入れるものに責任を持つ必要があります。
お薬だけ気を付ければいいと思っている人も多いですがアロマ等に限らずどんなものでも注意が必要です。
「アロマはドーピングに関係ありません。」「アロマは危険です。」はどちらも間違いです。
特にアスリートは意図せずサプリメントなどからうっかりドーピングをしてしまう場合がありますので注意が必要です。
他団体さんで資格をお取りになった方も含めたくさんの方にご質問頂きますが禁止物質が混入も含めてそのものに含まれていない。という条件を満たす事。としかお答えできません。
アロマのガスクロ(成分分析表)を持ってここにないから大丈夫。という人もいらっしゃいますが、本当にそのガスクロが信用できますか?という事と、コンタミがないか。など安心できるメーカーのものを使用する事が大切な事です。
ここまで書いたことは全て情報がアンチ・ドーピング機関のHP等で調べる事ができますので、なにも私だけの知識だけではありません。
あなたの身体を任せる方に、ちゃんとした知識があるか。アスリートであればその選択も必要です。
セラピストであれば常に更新される情報を自分で理解して欲しいですね。
結論
アロマはドーピング違反にならないか。はその使い方や使用するメーカー、そして施術する人の知識によります。
しかしスポーツアロマトレーナー仲間の中では今まで1件もそのような報告もなければ、協会活動でケアした選手のドーピング検査でも1度も検出されたことはありません。
勿論、スポーツアロマトレーナーの資格取得コースではドーピングの授業も取り入れております。トレーナーとしてもそうですが、最近はスポーツを頑張るお子様の為にちゃんと勉強したい。
と資格をお取りになる方も増えてきましたので、スポーツアロマスクールイアモーラではこの内容は特にアツくお話ししています。是非一緒に勉強しましょう。